柳田「コトイチ」M消滅阻止弾!松田のバットで前夜の雪辱

[ 2015年8月21日 05:30 ]

<オ・ソ>7回2死一、三塁、右翼席へ25号3ランを放つ柳田

パ・リーグ ソフトバンク6-1オリックス

(8月20日 京セラD)
 イライラは頂点だった。だからこそ吹き飛ばせた快感に浸った。7回、ソフトバンクは2点を勝ち越し、なお2死一、三塁。柳田が2番手・岸田の真ん中に来た131キロスライダーを叩き、右翼席へ25号3ランを放った。力強く右拳を5回突き上げた。

 「まさか打てるとは思わなかったんで、ビックリしました。まさに“ビックリ弾”でしたね」

 執ような内角攻めに、前日19日は7回2死三塁の同点機に空振り三振。「あしたは、やり返したい」と雪辱を誓った。3打席目まで無安打。第3打席はカーブを引っかけた一ゴロに倒れ、7回の打席はバットを替えた。「松田さんからもらっていたバットを使った。細くて長い。ヘッドが利くかなと思った」。以前、もらっていたものを取り出し、微調整したスイングでの一発。やり返せた?の問いに「それがよかった。(気分は)コトイチ(今年一番)」とはしゃいだ。

 敗れれば5日に点灯した優勝へのマジックナンバーが消滅する可能性があった試合は、1―1で終盤へ。代走・本多、代打・内川と持てる駒をつぎ込んで築いた1死満塁から、一挙5点を挙げた。貯金を最多タイの35に戻した主役、柳田は言う。「困った時に松田さんのバットを借りようと思います」。8月打率・429、4本塁打、15打点と絶好調でトリプルスリー(3割30本塁打30盗塁)へ突き進む男。まさに鬼に金棒だ。(福浦 健太郎)

 ▼ソフトバンク・明石(7回1死満塁から右前へ勝ち越し打。15試合連続安打)最高の場面で最高のヒットが出ましたね。

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