中日・大野、6度目の挑戦で10勝目!ハム大谷の言葉で初心

[ 2015年8月21日 06:09 ]

<中・広>3回1死一塁、野村のバントにダッシュする大野

セ・リーグ 中日5-2広島

(8月20日 ナゴヤD)
 6度目の挑戦で、やっと2ケタ10勝目を手にした。8回1失点の中日・大野は「時間がかかりすぎたけど、いろんな人に助けられて達成できました」とリーグトップタイの勝ち星に安どの表情。開幕直後のチーム7連勝に次ぐ、今季2度目の5連勝に貢献した。

 序盤から快調だった。「インコースを突けて、狙い球を絞らせずに打ち取ることができた」と振り返ったようにゴロアウトの山を築いた。8回には先頭打者・鈴木への四球から1失点したが堂々の内容。谷繁兼任監督の「アイツが失点をする時は四球が絡んだ時。もう一つレベルが上がれば完封も見えてくる」という辛口評価も、高い期待の裏返しに他ならない。

 7月8日の阪神戦(甲子園)を最後に勝ち星から見放された。好投しても打線の援護にも恵まれなかった。「10勝が目標ではなかったけど、どこか頭の片隅にあった」。勝てない苦しみを味わった。そんな時、気持ちをコントロールするヒントになったのが日本ハム・大谷だった。

 18日夜。スポーツニュースを観ている際に、大谷の「きょうから開幕というつもりで投げました」というインタビューを聞いた。それまで大谷は2連敗。自身と同じような境遇の右腕の言葉は「そういう考え方もあるな」と響いた。そして初心に帰り「できることを一つずつやろう」とこの日のマウンドへ向かった。

 「この流れに乗って勝ち続けたい」。3年連続2ケタ勝利で苦難を乗り越えた左腕。ここから連勝街道を突っ走る。

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2015年8月21日のニュース