オリオールズ本拠周辺でデモ隊と警官が衝突　身柄拘束男性の死に抗議

オリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズ周辺に配置された警官　（ＡＰ）

　米メリーランド州ボルティモアで黒人男性が複数の警官に身柄を拘束され、その後に死亡した事件で、これに抗議するデモ隊と警官が２５日にオリオールズの本拠地であるオリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズ（カムデン・ヤーズ）周辺で衝突した。

　事件は今月１２日にボルティモアの麻薬犯罪地区で、身柄を拘束されたフレディ・グレイさんが意識を失ったのちに昏睡状態となり、一週間後の１９日に死亡。クレイさんの脊髄が損傷していたため、警察による暴行があったのではないかという疑いが持たれている。

　デモ当日はカムデン・ヤーズでオリオールズとレッドソックスの試合が予定されており、周辺のバーでは試合前にデモ隊とファンとの間で小競り合いもあった。その後、暴徒化したデモ隊は缶やペットボトルを投げるなどカムデン・ヤーズ近くに配置された警官と衝突。２人が負傷し、少なくとも１２人が逮捕された。

　この衝突は試合中に発生し、カムデン・ヤーズでは追って通知があるまでは球場内に留まるようにとの場内アナウンスがファンに流された。現時点で、球場内のファンに危害が加えられたという報告はされていない。