藤浪 敵地で6連敗 “内角攻め”黒田には「バントさせようと…」

[ 2015年4月26日 07:25 ]

<広・神>戻ろうとする藤浪(左)に声を荒げる黒田
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セ・リーグ 阪神3-11広島

(4月25日 マツダ)
 敵地で勝てない。阪神先発・藤浪は5回7安打6失点(自責3)。味方の3失策など不運にも見舞われ、2敗目を喫した。

 「不運もあったと思いますが、もう少し粘れたと思う。上体に頼りすぎた部分がありました。よくなかったと思います」

 立ち上がりから、制球が定まらない。まずは初回1死二塁。丸に真ん中に入ったカットボールを中前へはじき返された。あっさり先制され、主導権を手放した。右打者への内角球は抜け、外角球は引っかかった。そして甘く入ったボールを、ことごとく痛打された。

 「バントをさせようと思って、しっかり投げないまま走り出してしまったので、ああいうボールが行ってしまった」

 2回には1死一塁から送りバントを試みた黒田に対し、手元が狂った。2球連続で体付近へボール球を投じ、激高させてしまった。投げた直後と両軍が入り乱れた際に2度、帽子を取って謝罪。その後も動じた様子はなかったが、最後まで投球に落ち着きが取り戻せなかったのも事実だった。

 「それ(先頭打者の出塁)が大きかったです。先頭打者を切らないと、流れが作れないので」

 制球難もあって、1、2、3、5回と失点したイニングはすべて先頭打者に出塁を許した。常に受け身の投球。テンポの悪さが守備陣に影響を及ぼしたのか。2回2死三塁ではゴメスが失策。3回にも西岡と梅野の失策が絡んで2失点。最後まで立て直すことができず、マウンドを後にした。

 この日の試合前まで通算8勝1敗と好相性だった広島相手に5回KO。敵地では昨年8月14日の巨人戦(東京ドーム)から6連敗となった。次回登板予定は、5月2日の巨人戦(東京ドーム)。「四球が多かったので、修正していきたい」。ここが踏ん張りどころだ。

 ▼阪神・中西投手コーチ (先発・藤浪について)体が開いてシュート回転していた。よくないところが出た。

 ≪ビジター球場では昨季から6連敗≫藤浪(神)が5回6失点で2敗目。今季の敗戦は東京ドームとマツダスタジアムで、ビジター球場では昨季から6連敗。その一方で、甲子園と京セラドームでは昨季5月27日ロッテ戦から7連勝と極端な結果となっている。

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