デスパ逆転1号3ラン!8戦目ゴキゲン自ら「デスパいいね!」

[ 2015年4月26日 05:30 ]

<楽・ロ>3回無死一、二塁、左中間に逆転3ランを放つデスパイネ

パ・リーグ ロッテ7-3楽天

(4月25日 コボスタ宮城)
 「キューバの至宝」のお目覚めだ。1点を追う3回無死一、二塁。4番・デスパイネが、2球目のやや外寄りの高めのスライダーを捉えた打球は高々と舞い上がり、そのまま左中間席へ。今季来日8試合目での待望の1号3ランが、値千金の決勝弾となった。

 8回には左前打を放って今季初のマルチ安打をマークし、1本塁打を含む2安打1四球3打点。「やっと出た。準備はできていたので、いつ出るかという感じだった。“デスパいいね!”」。チームの連敗を4で止めた大砲は、ダジャレを口にするほどご機嫌だった。

 7月下旬から途中加入した昨季は出場4試合目で1号を放ったが、今季は8試合を要した。15日の日本ハム戦(札幌ドーム)から4試合連続で4番に座るも、21日のオリックス戦(QVCマリン)から7番に打順を下げた。不振の原因は今月上旬まで参加していたキューバ国内リーグの投手と日本の投手とのスタイルの違いにあった。

 「キューバには変化球を多投する投手はいないからね」。キューバリーグでは速球派の投手が力勝負を挑んでくるが、日本では変化球で外角低めを執ように攻めてくる。「昨季もそうだったが、今季も同じ状況になってしまっていた」。だが同リーグMVPの看板はダテじゃない。昨季は試合を重ねるごとに日本のスタイルに慣れ、45試合で打率・311、12本塁打、33打点という成績を残したデスパイネは「少しずつ慣れてきている。昨季の終盤のような状態に戻したい」と余裕たっぷりに笑った。

 この日の仙台の気温は20度を超えた。「キューバは気温が高いんだ。暖かくなればもっと調子も上がるだろうね。きょうは勝利の余韻に浸らせてもらうよ」。祝杯はきっと大好物のラム酒だろう。

 ▼ロッテ・伊東監督 デスパイネの効果的な一発で試合の流れを変えてくれた。待望の一発だね。連敗中だったので、勝てて良かった。

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