秋山、開幕ローテ再浮上 直球キレ抜群「5番手の男」譲らん

[ 2015年2月14日 05:30 ]

<神・三星>秋山は2回を投げ1安打無失点と好投

練習試合 阪神5―5韓国・サムスン

(2月13日 宜野座)
 未完の大器が開幕ローテ争いに生き残った。韓国・サムスン戦に2番手で登板した阪神・秋山が、キレのいいストレートを主体に2回1安打無失点。先発の岩貞とは対照的に安定した投球内容で、存在感を見せつけた。

 「きょうは良かったと思います。きれいな球筋を意識していたんで、それができた。真っすぐで押せたのが良かった」

 3失点した岩貞の後を受け、4回から登板。先頭打者に左前打を許したが、盗塁死と右飛で2死を奪うと、相手9番・金材賢(キムジェヒョン)を外角低めへの糸を引くような140キロストレートで見逃し三振に仕留めた。2イニング目は外野にもボールを飛ばさせず。テンポ良く23球で今季初実戦登板を終えた。

 当初は今キャンプの初実戦だった11日の日本ハム戦(名護)でチームの「開幕投手」を務める予定だったが、調整遅れで回避。この試合も先発のはずが2番手に「降格」となっていた。それでも連日、ブルペンで中西投手コーチの指導を受けながら投球フォームを入念に修正。その成果が大事なマウンドで表れた。

 「どうしても体の開きが早くなるので、それを防ごうといろいろやっています。きょうは下半身で体を運べたんで、そんなに力まず投げられた」

 高卒新人だった10年にいきなり4勝。大器と騒がれたが、その後の4年間で計1勝と伸び悩んでいる。期待が大きいだけに首脳陣の見る目も厳しいが、この日の内容には中西投手コーチも合格点をつけた。

 「きょうはやっていることができていたね。内転筋もヒザも全体的に開くんだけど、それを締めながら投げようとしている。きょうはそれがいい形だったし、球速以上に指にボールがかかっていたように見えた」

 今季の先発ローテは、メッセンジャー、能見、藤浪、岩田の4枚は盤石ながら、5番手以降は混戦。23歳の大型右腕が、まずはアピール合戦でリードを奪った。

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2015年2月14日のニュース