竜助っ人リーバス ガルベスの再来!フリー登板でクセ球披露

[ 2015年2月14日 05:30 ]

打撃投手で力強い投球をみせた新外国人リーバス

 「カリブの怪人」の再来だ。中日の新外国人右腕・リーバスがフリー打撃に初登板。58球を投げて35球がボール球と大荒れだったが、左打者の森野、藤井に対して安打性はわずか1本だった。

 「感触は良かった。初めてにしてはまずまず。徐々にやっていきたい」。目を引いたのが、最速143キロの速球。リーバスが「真っすぐが自然に曲がる」と振り返る「くせ球」だ。見守った谷繁兼任監督も「バッターの手元で動く球を投げていた」と言えば、極め付きは視察した阪神の飯田正男スコアラーの証言だ。

 「きょうは左打者にしか投げていないが、右打者は怖いんじゃないかな。内に入ってくるシュート系の球を投げてくる。ガルベスに似ている」

 元巨人のガルベスだ。テスト入団から99年に開幕投手を務めるなど通算46勝をマーク。気性が激しく、何度も乱闘騒ぎを起こした。98年7月31日の阪神戦(甲子園)ではボール判定に激高し、球審にボールを投げつけたこともあった。リーバスは同じドミニカ共和国出身。台湾球界からの日本球界入り、さらに、右打者の懐をえぐるシュート系を得意球としているところまで似ている。

 まさに「ガルベス2世」。ただ、投球スタイルは一緒でも、性格は全く違うようだ。リーバスは言った。「乱闘はしたことがない。ルールは守る。たくさん勝てることはいいが、態度の悪いことはしない」。年俸25万ドル(約2980万円)の先発候補。ガルベスのように掘り出し物となれば、谷繁兼任監督も大喜びだ。

 ◆アマウリ・リーバス 1985年12月20日、ドミニカ共和国出身の29歳。05年にブルワーズと契約、12年まで傘下マイナーでプレーもメジャー経験なし。昨季途中から台湾・統一に所属した。昨季ア・リーグ本塁打王のクルーズ(現マリナーズ)をいとこに持つ。1メートル85、100キロ。右投げ右打ち。

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