涌井、妄想ブルペン 開幕ソフトB打線と“対決”6K無失点

[ 2015年2月14日 05:30 ]

涌井VS仮想ソフトバンク打線。1回2死一、二塁も柳田からフォークで三振を奪

 沖縄・石垣島キャンプのブルペンが、突如としてヤフオクドームのマウンドに“変身”した。3日連続でブルペン入りしたロッテ・涌井が、球数が160球を超えたところで、捕手にサインを出すよう要求すると、「バーチャル開幕戦」をスタートさせた。

 「何も考えずひたすら投げるより、打者を想定して投げるだけで意識が違う」

 中村、今宮、内川、李大浩、柳田、松田――。昨季日本一となったソフトバンクの打者の名を次々と挙げていく。打席には誰も立っていない。だが、涌井の目には強打者たちの姿が映っていた。7番・長谷川への直球が内角の甘いコースにいくと「今のは打たれたね…」と、自分の中で右前打と判定した。

 開幕戦となる3月27日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)をイメージして実戦的な投球を繰り広げた「妄想ブルペン」。結果は打者13人に対して1安打、3四球、6三振で無失点の“好投”だった。

 前日は150球を投げ、この日も“3・27開幕戦”を含めて216球。昨年の阪神―ソフトバンクの日本シリーズ第2戦(甲子園)で球審を務めた名幸一明球審に扮した落合1軍投手コーチは「自分からこういうことをやってくれたのはうれしい。球数から強い意志を感じる」と目を細めた。

 チームは2年連続で開幕を福岡で迎える。昨季は3連敗を喫し、そのつまずきが最後まで影響して4位という結果に終わった。キャンプイン前日の全体ミーティングで、伊東監督は「開幕のソフトバンク戦に全てを懸けるつもりでやってくれ」とリベンジを厳命した。

 昨季まで5年連続で開幕投手を務めた成瀬がヤクルトにFA移籍し、涌井も自身3年ぶりの大役に向けて気合十分。「監督に言われたからじゃなく、もともと先発投手は開幕を目指してやっている」と力強く言い切った。

 昨季まで5年連続で開幕投手を務めた成瀬がヤクルトにFA移籍し、涌井も自身3年ぶりの大役に向けて気合十分。「監督に言われたからじゃなく、もともと先発投手は開幕を目指してやっている」と力強く言い切った。 

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