藤浪 レンジャーズが熱視線!海外FAあと7年でも“密着”

[ 2015年2月14日 05:30 ]

藤浪はブルペンで捕手にサインを送る

 猛虎の若きエースに、メジャーが密着マーク宣言! 阪神・藤浪晋太郎投手(20)が13日、ブルペン入りして56球を投げた。今年初実戦となる15日の紅白戦へ向け、より実戦を想定した投球練習を敢行。そのブルペンを視察していたレンジャーズのジョー古河環太平洋担当スカウトは「彼は当然、米国のスカウトとして定期的に見ていく選手」と話し、今後もマークする考えを示した。

 この日の沖縄・宜野座球場のブルペンには、藤浪の一挙手一投足に熱視線を送る、見慣れない人物の姿があった。ファンでもなければ、他球団スコアラーでもない。メジャーからの“使者”だった。レンジャーズのジョー古河環太平洋担当スカウトが、猛虎の若きエースの投球に目を光らせていたのだ。

 「キャンプだし(以前と)変わっていない。変わっていないことが、いいこと。彼は当然、米国のスカウトとして毎年、定期的に見ていく選手。しょっちゅうではないけど、あまり(視察と視察の)ブランクが開かないようにしたい。藤浪投手は阪神の看板投手。周りの選手とは違いますね」

 ダルビッシュ有、藤川球児が所属するレンジャーズは、日本球界への関心が強い球団の一つだ。そして、ジョー古河氏はダルビッシュの担当スカウトとして知られる。そのジョー古河氏が、藤浪を定期的にマークしていくことを明言した。今年3年目の藤浪が海外フリーエージェント(FA)権を取得するのは、最短でも21年オフ。今年も含め、あと7年必要だ。先は長い。にも関わらず、マーク態勢を敷くということは、それだけ注目度が高いということを物語る。

 「全体的に投球のコントロールとして、去年よりもボールのブレが少なくなったと思います。ちょっと甘い球もありましたけど、全体的にはよかったと思います」

 メジャーのスカウトから熱視線を注がれていた当の藤浪は、開幕へ向けて、この日もギアを上げた。ブルペン入りして41球を投じると、そこからブルペン捕手にサインを要求した。もう一人のブルペン捕手に右→左→右と打席に立ってもらい、ボールカウントも開始。より実戦を想定した練習に着手した。直球、カットボール、チェンジアップなど全球種を駆使し、熱投を展開した。締めくくりの56球目には投手の「原点」である右打者アウトローに球威抜群の直球をズバリ。「最後の1球は、だいぶ力を入れて投げたので」と満足げにうなずいた。

 15日には今年初実戦となる紅白戦に先発予定。国内外の注目を浴びながら、藤浪は地に足を付けて3年目シーズンの開幕へ向かう。

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