松井氏 監督修業の旅…巨人→DeNA750キロキャンプ行脚

[ 2015年1月30日 05:30 ]

巨人とDeNAのキャンプを視察することが分かった松井氏

 巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(40)が、古巣の巨人とDeNAの春季キャンプを視察することが29日、分かった。宮崎の巨人には2月3、4日、沖縄のDeNAは同5~7日を予定している。DeNA側は発表した。他球団へのキャンプ訪問は初めて。DeNAの視察は松井氏の巨人時代に打撃コーチを務めていた中畑清監督(61)のラブコールに応えた。巨人から近い将来の現場復帰を熱望されている中での「監督修業」となりそうだ。

 イチローがマーリンズの入団会見を行ったこの日。もう一人の日米球界を代表するスーパースターは、将来の監督就任へもう一つステップを踏むことになった。松井氏が巨人とDeNAの春季キャンプを視察する。

 当初はスケジュールの都合で今年のキャンプ地視察を見送る方針だったが、両球団の熱烈なラブコールに応える形で、キャンプイン3日前のこの日、実現することが決まった。現在、松井氏の生活の拠点は米ニューヨーク。来月中に再渡米する予定のため、日程は巨人の宮崎が2月3、4日、DeNAの沖縄・宜野湾が同5~7日というスケジュールになった。

 今回は両球団ともに臨時コーチの肩書は付かない。ただ、師匠でもある巨人・長嶋茂雄終身名誉監督は年明けにオンエアされたテレビ番組で「ファンは監督になることを願っている。今年のシーズンオフあたり、どうかなあ、やってくれると思うけどね」とドッキリ発言。松井氏自身も、昨年末のテレビ番組で「ユニホームはやっぱり魅力的ですよね。特別な魅力はある」、「正直、僕自身は解説はあまり魅力は感じない。それなら、グラウンドに立っている方がいい」などと現場復帰への魅力に言及していた。古巣の巨人だけでなく、他球団も見ることで視野が広がり、指導者就任に向けて新たな研さんを積むことになる。

 昨年は巨人のキャンプ臨時コーチとして大田をはじめ、若手や中堅選手を中心に指導。さらに打撃投手、ノック、フリー打撃登板やフリー打撃の実技披露まで精力的に動いた。スケジュール上、今回はそうした形は難しいとみられるものの、原監督や中畑監督らのリクエストに応え、高校通算73本塁打を誇る将来の4番候補、巨人のドラフト1位・岡本(智弁学園)やDeNAの主砲・筒香に「4番道」のアドバイスや、直接指導を施す可能性は十分にある。

 宮崎から沖縄・宜野湾まで約1000キロの距離を移動しながら視察するキャンプ行脚。再渡米後にはヤンキースのキャンプ地にも訪れる方向で調整している。12年の現役引退から、3年目を迎えた。松井氏が歴訪する姿を見て、ファンはゴジラの未来像を膨らませる。

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