ソフトB松田 チャンピオンリング“デザイナー”に立候補

[ 2014年12月9日 05:30 ]

「行ってきます」と手を振りハワイへ向け出発する松田(左)と内川

 3年ぶりの日本一に輝いたソフトバンクは8日、首脳陣、選手や家族、球団関係者ら総勢270人で福岡空港からハワイ優勝旅行に出発した。14日に帰国予定。

 離陸直前にチームリーダーの松田宣浩内野手(31)が何と日本一の証でもあるチャンピオンリングの“デザイナー”に異例の立候補をした。

 「チャンピオンリングは僕がデザインしたい。2011年のも良かったけど、自分は質より量。素材は(11年のホワイトゴールドより安い)シルバーにして、でかいものを作りたい。球団にも提案するつもりです」。手先が特別、器用なわけではない。だが、その鋭い眼光はやる気の表れだ。

 オリックスとの144試合目での死闘を決着させたサヨナラ打を放った背番号5。ただ、選手会長1年目の今年7月に右手人さし指を骨折し、2カ月近い離脱を余儀なくされた。出場は101試合にとどまり、大役を全うできなかった思いは胸に刻んだ。「来季はフルイニング出場をやり遂げたい。そうすれば結果はついてくる」。その思いはリング製作を思いつかせたのかもしれない。

 史上初めてセ、パ全球団に勝ち越し完全優勝した11年。選手、監督、コーチに配られたのは10Kホワイトゴールド(36~40グラム)、天然ダイヤモンド110個(約3・04カラット)、特注カット天然シトリン(約11カラット)の豪華な逸品だった。ただ、自分たちの手で勝ち取った優勝の記念の品を「自主製作」するのも悪くない。

 今後はチーム内の意見をとりまとめ、球団側へ“夢のリング”のアプローチをすることも考えている。完成すれば来季目標の「日本一連覇」へ最高のモチベーションになるのは間違いなさそうだ。そのため、常夏の島でマッチがイメージを膨らませる。

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2014年12月9日のニュース