大型補強の“逆風”も…42歳谷 あと77の2000安打へ「まず目標に」

[ 2014年12月9日 05:30 ]

750万円減でサインした谷

 オリックスの谷佳知外野手(42)が8日、神戸市内で契約更改交渉に臨み750万円減の年俸2250万でサイン。野球協約の減額制限いっぱいの25%ダウンにも、さばさばとした表情だ。それはあと77本に迫る2000安打へ、気持ちが向かっているからだ。

 「2000本は基本的に通過点。でもまず目標に設定したい。来季達成できれば、それが一番。必ず達成できるようにやっていく」

 道のりが平坦ではないことは、誰よりも分かっている。巨人から古巣のオリックスに復帰1年目の今季は、春季キャンプ中に左足甲を痛め、開幕スタメンを果たしたもののわずか9試合で2安打に終わった。4月20日に登録を抹消されると後半戦は右肩も痛め、以来、出番はなかった。

 しかも今オフはチームが大型補強に成功。谷が守るべき外野も、今季首位打者の糸井をはじめ、実績のある坂口や成長株の駿太がいる。その上、中島や小谷野の獲得で、平野恵やT―岡田が外野に回る布陣もあり得る。今季日本一のソフトバンクに匹敵する層の厚さだ。

 この“逆風”にも、42歳の大ベテランは動じない。進退について問われると「1年1年、常にそういう気持ちで勝負してきた。終わりと言われたら、終わる世界」とキッパリ。気持ちの上で18年間続けてきた背水の陣。可能性を信じて、背番号10の完全燃焼への戦いが来季も続く。

続きを表示

2014年12月9日のニュース