梶谷 満身創痍も39盗塁で自身初盗塁王!「悔しかったけどいい年」

[ 2014年10月8日 00:36 ]

セ・リーグ DeNA4―3ヤクルト

(10月7日 神宮)
 Dena・梶谷が39盗塁で自身初の盗塁王を獲得。「すごくうれしい。1年間試合に出るのがこんなにも辛いとは思わなかった」と本音を漏らした。

 昨季は8月以降に16本塁打と覚醒。今季は目標を3割、30本塁打、30盗塁と掲げたがケガに1年間悩まされた。5月から両膝裏に痛みを抱え、患部にテーピングをするのは日課になった。「夏になって本当に痛いときは動けなかった。練習中は思い切り走れないから抜いていた」。痛み止めの薬も手放さなくなった。

 走ると患部に激痛が走ったが、試合に出る以上言い訳はしたくなかった。「毎日、(中日の)大島さんや(広島の)菊池、丸が盗塁したかチェックしたか確認していた。盗塁王は絶対に獲りたかった」とタイトルへ最後まで執着した。投手によってリードの幅を変えるなど盗塁の精度を高め、成功率は83%をマーク。00年に35盗塁をマークした石井琢朗(現広島内野守備走塁コーチ)以来球団史上14年ぶりに盗塁王のタイトルを獲得した。

 満身創痍の状態で打率・263、16本塁打の成績に満足感はない。「1年間使ってもらって自分の力はこんなもんだと思わされた。ここから上積みしたい。悔しかったけどいい年だったと思う」。傷だらけの体で獲得した盗塁王。その価値が本物かは来季以降に証明する。

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2014年10月8日のニュース