日本文理・飯塚 バンビ2世に投げ勝つ「負けたくなかった」

[ 2014年8月18日 14:19 ]

<東邦・日本文理>6安打2失点で完投した日本文理・飯塚

第96回全国高校野球選手権2回戦 日本文理3―2東邦

(8月18日 甲子園)
 6回途中で降板した1年生右腕に3年生の意地と貫録を見せつける1球だった。1点リードで迎えた9回、日本文理のエース飯塚は2者連続三振で2死とし、最後も鈴木をフルカウントからこの日最速の144キロ速球で空振り三振に仕留めた。

 “バンビ2世”と呼び声の高かった東邦・に藤嶋との投げ合い。4回に捕逸で先制され、5回には打球が高く弾んだことで左翼手の頭を越える不運な三塁打で追加点を許した。だが、それ以降は得点を許さず、味方が6回に集中打で逆転。飯塚は「負けたくないと思っていた。僅差でも勝ててうれしい」と笑みをはじけさせた。

 力のある速球に加え、ボールになるスライダーやフォークボールを振らせる投球術を見せ、9回は圧巻の3者連続空振り三振締め。2試合連続の完投でチームを5年ぶりの3回戦に導いたエースは「最後の一球は次の試合につながる」と自信を深めていた。

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