大谷 乱調…自己ワースト8四球「僕が野手でも守りたくない」

[ 2014年8月18日 05:30 ]

<西・日>初回1死一、二塁、中村に先制3ランを打たれる大谷

パ・リーグ 日本ハム3-3西武

(8月17日 西武D)
 10勝目はまたも持ち越しとなった。自己最多の149球を投げた日本ハム・大谷は「全然駄目。(西武打線に)単に甘い球を打ち損じてもらっただけ」と、3者凡退が一度もなかった投球に険しい表情を浮かべた。

 初回1死一、二塁で中村にいきなり3ランを浴びた。ただ、その後は要所は締めて7回まで無失点でしのいだ。同点の6回1死二塁では100球を超えながら、この日の最速159キロを連発した。大崩れすることなく試合をつくったのは2年目の成長ともいえるが、8四球は自己ワースト。大谷は「きょうのような投手ならば点も入らない。僕が野手でも守りたくない」と自嘲気味に振り返った。

 球宴後は投球フォームを微妙に崩していた。ボールをリリースした後に一塁側へ流れるシーンも目立った。この日はセットポジションから左足を上げた時点で頭の高さが変わらないような意識を持った。投球フォームは改善されていたが、厚沢投手コーチは「マウンドの高さが以前と微妙に変わっていて対応できなかった」と明かした。

 9勝をマークした前半戦から一転、後半戦はまだ勝ち星がない。球団ではダルビッシュ(現レンジャーズ)以来となる高卒2年目での2桁勝利を目前に、20歳の右腕は足踏みが続く。「何も言い訳できない」。大谷が試練の時を迎えている。

 ≪自己最多149球≫大谷(日)が7回3失点も10勝目はならず。この日は10日ソフトバンク戦の130球を上回る自己最多となる149球。与四球8も昨年9月26日ロッテ戦の5四球(四死球は7)を抜く自身のワースト記録になった。初回には中村に3ランを被弾。同選手とは前回対戦まで11打席で打率・100(10打数1安打)の4三振。8打席連続で抑えていたが、初めて一発を喫した。また、被本塁打は6月4日広島戦のエルドレッド以来、10試合、延べ271人ぶりと久しぶりだった。

続きを表示

この記事のフォト

2014年8月18日のニュース