原監督、早めの“仕掛け”は不発も…積極采配で勝利呼び込む

[ 2014年6月12日 21:55 ]

<日・巨>3回1死二塁の場面で笠原から青木への交代を告げる原監督

交流戦 巨人11―2日本ハム

(6月12日 札幌D)
 前日は山口を香月に代える大胆な継投で接戦を制した巨人・原監督がこの日は早め“仕掛け”で勝利を手繰り寄せた。

 3回、先発の笠原が先頭の中島に四球を与え、続く浦野に送りバントを決められて1死二塁とされると、迷わず青木にスイッチ。ただ、この交代は裏目に。青木が西川に中前適時打を許し、同点に追いつかれてしまう。

 4回には2点を勝ち越し、なお2死三塁の場面で青木に代打・高橋由を起用。その高橋は空振り三振で追加点が奪えず、3番手で登板した今村は6回に失点。だが、指揮官の勝利への執念あふれる積極采配はナインにしっかり伝わった。

 6回1死一塁から亀井の左前打で一走の阿部が三塁へ激走。この間に亀井も二塁に進み、続く長野の三ゴロ失で貴重な追加点を奪う。さらに2死一、三塁の場面で重盗を仕掛けて6点目を挙げた。終わってみれば、1カ月ぶりに2桁得点をマークして快勝。日本ハムには2005年以来の4戦全勝となった。

 指揮官は「攻撃陣がいい形で点を取ってくれた。ファイターズに4戦全勝なんてめったにないこと。いろいろな意味で躍動感のあるゲームでした」と満足そうに振り返った。

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