延岡学園 九州勢最後の砦守る…重本監督「ちょっと出来過ぎ」

[ 2013年8月18日 13:22 ]

<弘前学院聖愛・延岡学園>5回2死一、二塁、延岡学園・浜田が左中間に2点二塁打を放つ

第95回全国高校野球選手権大会3回戦 延岡学園10―0弘前学院聖愛

(8月18日 甲子園)
 延岡学園は中盤の集中打で大量10得点を挙げて初のベスト8進出。九州勢最後の砦を守った。

 3回1死二、三塁から相手投手の二塁へのけん制悪送球で先制。5回には三塁打1本、二塁打2本を含む4安打を集中して4点を加えると、6回には単打5本を集めて再び4得点。投げては先発の奈須が8回5安打、井手が1回無安打の完封リレーで弘前学院聖愛の“りんごっ子旋風”をストップした。

 13安打10得点。だが、重本監督は「きょうは奈須に尽きる。奈須がリズムよく、コントロール良く投げてくれたのが一番の勝因」とまずは先発投手を称えた。また、相手の先発投手は甲子園初登板の一戸だったが、「聖愛さんが優勝を狙っているのであれば、きょうは一戸くんと思っていた。びっくりはしなかった」と冷静に受け止めた。「情報はなかったが、うまく攻めることができた。小野くんには、無理せず、難しいボールはカットして、打てる球を狙えと指示した。うちは、ベンチに入っていない3年生たちが分析してくれている。ちょっと出来すぎですね」。照れながら、縁の下の力持ちたちに感謝した。

 奈須は「コーナーを意識して打たせて取る自分らしい投球ができた。捕手のリードも良くて、気持ち良く投げれた。次も、きょうキレの良かったまっすぐを投げていきたい」。東北、関東勢の快進撃が続く今大会。九州勢で唯一8強に残った延岡学園の戦いはまだまだ終わらない。

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