女子プロ野球11、12日ティアラC仙台大会 初Vへ気合のレイア里

[ 2013年8月8日 07:00 ]

ノースレイアの里綾実

 女子プロ野球のティアラカップ仙台大会は11、12の両日、仙台市民球場で行われる。

【日程と結果】

 4チームで争う同カップはここまで11大会が行われ、ウエストフローラとサウスディオーネが4回ずつ、イーストアストライアが3回の優勝を果たしている。通算の勝敗ではアストライアが13勝8敗2分け、勝率・619とし、フローラの13勝9敗1分け、勝率・591を上回っている。

 唯一優勝のないのがノースレイアでここまで5勝16敗2分け、決勝戦進出も2度(ともに敗戦)にとどまっているが、その中でチームを引っ張っているのが里綾実(23)だ。7日現在、チーム最多の17試合に登板、チーム5勝のうち4勝を挙げ、ルーキーイヤーながら中心選手の役割を果たしている。

 里は昨年までは京都・福知山成美高で指導者として、野球に携わってきた。選手に戻っての1年目だが、「試合が毎週のようにあってコンディションをベストに持っていくのは難しいが、それはそれで楽しい。モチベーションは勝ちたいという一心」とプレーヤーとしてのシーズンを送る。

 投手としての目標は「ノーヒットノーランを1回はやってみたい」と語り、チームとしては「優勝はいけると思う」とティアラカップ初制覇を見据えていた。

 出身の奄美大島で兄の影響で始めた野球。プロフェッショナルとなった今、「ベストを尽くすのが大事なこと。球場に見に来てもらいたい。試合や野球教室などの活動を通じてもっと(女子野球を)知ってもらいたい」と自らの思いを語った。

 ◆里 綾実(さと・あやみ)1989年(平元)12月21日、鹿児島県生まれの23歳。神村学園―尚美学園大学―福知山成美高校コーチを経て、今季ノースレイアでプロデビュー。右投げ右打ち。背番号18。

 ▽ティアラカップ 大会期間は2日間。初日は1回戦、2日目は決勝戦と3位決定戦を行う。大会ごとに優勝チームを決定し、さらにシーズン終盤には優勝回数の多い2球団同士でティアラカップ年間女王決定戦を行う。

【11日のカード】
第1試合 アストライア―ディオーネ(11時開始予定)
第2試合 レイア―フローラ(13時半開始予定)

【12日のカード】
第1試合 3位決定戦(16半時開始予定)
第2試合 決勝戦(19時開始予定)

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