内川 右脇腹に不安「無理をすることはないと思う」

[ 2013年7月24日 06:00 ]

右脇腹に痛みがある内川

 球宴第3戦(いわき)でのMVP獲得から一夜明け、ソフトバンク・内川は羽田空港で右脇をさすりながら言った。その言葉には悲愴(ひそう)感と決意が入り交じっていた。

 「痛みはずっと変わらない。良くならないのであれば無理をすることはないと思う。ただ、(試合に)出ながら良くなるのならば、出ます」

 昨年8月の右手薬指骨折の際も「欠場」の可能性を口にしなかった男の見せた一瞬の弱み。症状の深刻さを物語った。

 15日のロッテ戦(QVCマリン)で左翼の頭上を越す飛球をジャンピングキャッチした際、右肋(ろく)軟骨付近をフェンスにぶつけた。「落ちながら当たった」。翌16日の同戦では左翼を守ったが、前半戦最終戦となった17日の同戦は「3番・DH(指名打者)」で先発出場。球宴でも全試合DHまた代打での出場にとどまった。

 この日は帰福後、市内の病院で2度目の精密検査を受けた。「念のためチームドクターにも見てもらうことになった」と新井富久チーフトレーナー。内川自身も「打つ方は問題ない」とDHで強行出場する方向だ。借金2で5位と波に乗りきれないチームは首位・楽天との2連戦で浮上のきっかけをつかみたい。だからこそ、チャンスメークに加え、決定打も打てる内川の打棒は欠かせない。

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2013年7月24日のニュース