楽天 夏場対策は“マー君+10人” 競争心あおり先発底上げ

[ 2013年7月24日 06:00 ]

 夏場は「エース+10人」で戦う。貯金12で首位の楽天が、田中以外に10人の先発投手を起用し、苦しい夏場を乗り切る方針を決めた。この日、空路福岡入りした星野監督は「上も見ず、下も見ず、正面だけを見る」と当面は他チームの動向を気にしない意向を示した。

 首位を快走してはいるが、前半戦で無傷の13連勝を記録した田中に次ぐ投手の不在が懸念材料。成績では新人ながら8勝の則本が田中に次ぐ先発の柱に期待されるが、今月5日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では1回5安打4失点で降板。指揮官も「疲れてきている」と心配している。そこで首脳陣は2軍も含めた10投手を先発に起用することで競争心をあおり、先発陣の底上げを狙う構えだ。

 24日からのソフトバンク2連戦(北九州、ヤフオクドーム)は川井、ダックワース、26日からのロッテ3連戦(Kスタ宮城)は田中、戸村、則本が先発する見込み。2軍には実績十分の永井、長谷部、昨季のローテーション投手でもある辛島、美馬、塩見、さらに新外国人のレイも待機しており、田中以外はたった1度の失敗で2軍落ちとなる可能性もある。

 球団創設9年目での初優勝を実現させるためにも、田中に次ぐ「エース格」の登場が待たれる。

続きを表示

2013年7月24日のニュース