森繁和氏が占うパ後半戦 楽天優位も大混戦 決着は9月終盤以降

[ 2013年7月24日 09:26 ]

16日のオリックス戦で開幕13連勝を完投で飾り、声援に応える楽天・田中

 1~6位まで7・5ゲーム差。大混戦の中で首位にいる楽天は、エース・田中の存在が何よりも大きい。他球団には、田中のような絶対的な存在は見当たらない。開幕13連勝。勝利が計算できることは、イコール大きな連敗をしない、ということ。別のカードに新人ながら8勝の則本を配するローテーションには、安定感がある。

 球団創設9年目。多くの選手は優勝争いの経験がないだろうが、それだけにメジャーで実績十分のジョーンズ、マギーの4、5番コンビの存在は大きい。西武やメジャーに在籍した37歳の松井の働きも重要になる。

 ロッテはいきなり関所が待っている。24日から西武、楽天と敵地で5連戦。大砲としてブラゼルを補強し、エース・成瀬の復調に期待を寄せるチームにとって、まさに後半戦を占う大事なスタートだ。混戦が続くであろう8、9月は、いわば各球団による星のつぶし合い。そんな中で故障者が復帰するチーム、逆に新たな故障者が出てしまうチームで、明暗は大きく分かれるだろう。

 主砲・中村の復帰を待つ西武、昨季Vの日本ハム…。ソフトバンク、オリックスももちろん地力があり、セ・リーグと違ってチャンスはどの球団にもある。仮に首位チームにマジックが点灯しても、そこから順位がひっくり返るような展開もあるのではないか。優勝争い、CS争いとも、決着は9月終盤から10月。最後の直線に入るまで、勝負は分からないと思う。 (本紙評論家)

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2013年7月24日のニュース