樟南 “小さな”エース山下が投打にフル回転 サヨナラで夏切符

[ 2013年7月24日 06:00 ]

<樟南・鹿児島実>サヨナラ勝ちに砂ぼこりを上げて集まる歓喜の樟南ナイン

鹿児島決勝 樟南4―3鹿児島実

(7月23日 県立鴨池)
 樟南の1メートル66の小さなエース山下が、投打にフル回転。鹿児島実にサヨナラ勝ちし、4年ぶりの甲子園に導いた。

 「ピンチが多かったけど、守ってもベンチでもみんなが声を掛けてくれた。そのおかげ」。鹿児島実のプロ注目・横田との左腕対決。昨秋に覚えた新球スクリューボールを駆使しながら9回3失点と粘った。打っては同点の9回2死二、三塁で、2ストライクまで追い込まれながら、しぶとく三塁線に転がした。「延長まで投げたくなかったので決めてやろうと思った。三塁手がはじいたのが見えたので必死で走った」。執念の三塁内野安打でサヨナラの走者を迎え入れた。山之口和也監督は「山下が辛抱強く丁寧に投げてくれた」と小柄なエースの奮闘を称えた。

 ◆樟南(鹿児島) 前身の鹿児島商工時代からの強豪。レスリングも盛ん。

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2013年7月24日のニュース