滝川二 古豪・滝川の伝統胸に13年ぶり夏切符

[ 2012年7月29日 06:00 ]

<加古川北・滝川二>ナインから胴上げで祝福される滝川二・渋谷監督

兵庫大会決勝 滝川二6―2加古川北

(7月28日 ほっと神戸)
 誇りを取り戻した。春夏通算19回の甲子園出場を誇る古豪・滝川の精神を受け継ぐ滝川二が逆転勝ち。13年ぶり3度目の夏切符をつかんだ。

 「校歌を聞いて、泣きそうになったが我慢した。甲子園で勝って聞くまでは我慢しようと」

 低迷期に入った強豪校を立て直すべく、10年12月に就任した滝川OBの渋谷監督は喜びをかみしめた。「選手の気持ちを甲子園で勝ち抜くベクトルに合わせる必要があった」。滝川から滝川二へと継承された伝統を説明し、練習も明確な数字設定をして取り組ませた。1日6時間半の濃密な練習に耐えるために食生活を改善。昨秋から体重が1人平均で5キロ増加しパワーアップした。

 新チーム結成時からの合言葉となったのが“13年ぶりの夏をつかむ”。福沢、中村(ともに元中日)の投打の軸を擁し、8強入りした前回出場時のビデオを見たエース右腕の佐藤は「少しでも近づきたい」と107球で完投した。

 サッカー部は10年度の選手権で全国制覇。「サッカーだけじゃない。野球もある」。新たな歴史を刻むべく、沢田主将は甲子園で健闘を誓った。

 ▽滝川二(兵庫)岡崎慎司らを輩出したサッカー部も強豪。

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2012年7月29日のニュース