高木監督 早め早めの采配で代打が…野手使い切る

[ 2012年7月29日 06:00 ]

<中・ヤ>9回、中日最後の打者ソーサが三振に倒れ引き分けた

セ・リーグ 中日4-4ヤクルト

(7月28日 ナゴヤD)
 中日は1点リードの9回、抑えを託したソーサに来日32試合目、41イニング目で初めて自責点がついて同点とされた。その裏、2死一塁でソーサがそのまま打席へ。ベンチに野手は残っていなかった。

 見逃し三振で試合終了。引き分けで首位巨人とのゲーム差は今季最大の6にまで広がった。惜しみなく、後先を考えることなく戦力をつぎ込み、最後はコマ不足に泣いた。

 高木監督は「先制されて、ウチとしては点を取るよりしゃあない。手詰まりになるのは分かっとる」と振り返った。勝利をもぎ取るため、激しく動いた。序盤から野手を入れ替え、7回、4―3と勝ち越してなお2死満塁の好機で控え捕手の田中を代打起用。この時点でベンチ入り野手を使い切った。

 「ウチの若いのは寂しいよ。総崩れやないか。結果はしゃあない。形が悪すぎる」。打撃面で若手の成長力が乏しい現状。指揮官とすれば、そのためのやむを得ない選手起用だったが、最後に大きなツケが回ってきた。ソーサは来日時にメジャー通算3発の“強打者”としても注目されたが、さすがに荷が重い。危機管理の欠如と紙一重のスクランブル采配だった。

 ▼中日・ソーサ(9回に1点を失い、今季32試合目で初失点)自分は完璧じゃない。いつかは取られると思っていた。

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2012年7月29日のニュース