長野、今季初7番で大爆発3安打3打点!苦手大竹討ちた

[ 2012年7月29日 06:00 ]

<広・巨>2回1死満塁、古城の中犠飛で巨人の三塁走者・長野が生還する(捕手・白浜)

セ・リーグ 巨人9―2広島

(7月28日 マツダ)
 巨人は28日、長野久義外野手(27)を今季初めて「7番」で起用。3回の適時二塁打など3打数3安打3打点の活躍を見せた。広島先発・大竹寛投手(29)との今季の相性が12打数1安打だったための措置だったが、お構いなしに快打を連発した。チームは今季2度目の6連勝。日本中がロンドン五輪に沸く中、巨人の強さも球界を沸かせている。

 限定7番。でも凄いんです。計14安打の快勝。火付け役は長野だった。2回の先制劇を演出する右前打など3安打3打点。「大竹さんはずっと打っていなかった。何とか打てて良かった」と安どの笑みを浮かべた。

 広島・大竹には試合前の時点で12打数1安打の打率・083。原監督は「(大竹と)相性が良くない中でね。少し動いてみようかな」と、長野を66試合ぶりに1番から外し、今季初めて7番に下げた。2回無死一塁は2ボールからヒットエンドラン。一、二塁間を破る快打で吹っ切れた。3回は左越え適時二塁打と苦手右腕から2安打。さらに6回2死満塁から、サファテの初球の直球を中前2点打と積極&攻撃性が戻った。

 3番で開幕し、一時は打率・333をマーク。だが1番に入った4月26日のDeNA戦(鹿児島)以降、制約の多い打順で乗り切れなかった。前日の時点で打率・275。リフレッシュの打順変更が的中した原監督は「納得いかない7番という位置で存在感を出したね。大いに刺激になってるでしょ」としてやったりだ。

 世界中も本格的に五輪モードに突入。球場入りするなり指揮官は「ヘイ・ジュードかい?」と、ロンドン五輪開会式でのポール・マッカートニーの熱唱を話題にした。長野の注目は競泳の北島康介と卓球の福原愛。福原とは日大時代の06年12月に出場したアジア大会(カタール)の選手村で言葉を交わしたといい「愛ちゃん、覚えているかなあ…」と、その活躍を期待している。

 6連勝で貯金は最多の24。2位・中日とも6ゲーム差だ。「ずっとこの打順にしてほしいです」とおどけた長野のバットで、巨人はセ界で独走モードに突入した。

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2012年7月29日のニュース