オレンG初黒星 成瀬対策右打者8人オーダーも音無し

[ 2012年6月11日 06:00 ]

<巨・ロ>9回2死二塁、一打出れば同点の場面で投ゴロに倒れた村田は悔しそうに引き揚げる

交流戦 巨人1-2ロッテ

(6月10日 東京D)
 右打者を8人並べるスペシャルオーダーのかいなく、交流戦Vマジック点灯はお預けになった。わずか4安打で1得点。巨人の原監督はサバサバした口調で相手左腕を称えた。

 「成瀬ということでね。左打者は過去3試合、23打数で1本もヒットを打っていない。思い切っていった。相手投手が上回ったというところです」

 成瀬との今季2度目の対決。5番の阿部以外、今季最多の右打者8人を先発起用した。だが8回まで内野安打2本で二塁も踏めず。9回に坂本の右中間二塁打で1点を返すのがやっとだった。今季、同じ投手に2戦続けて黒星を喫するのは初めて。前回対戦だった5月26日と同様、右打者には外からの変化球を反対方向へ打ち返す攻略法を取ったが、相手左腕の内外角への巧妙な出し入れが上回った。「コントロールが良かった。追い込まれたら苦しいので、積極的にいきましたけど…。2日連続で打てるほど野球は甘くない」。前日の西武戦で9回にサヨナラ安打した村田は、9回2死二塁の同点機で投ゴロ。最後の打者となり天を仰いだ。

 東京ドームには今季最多の4万6438人の観衆が集結。東日本大震災の復興支援の一環として着用し、無傷の3連勝だったオレンジユニホームでも初黒星になった。簡単には勝たせてもらえない。「いつでもそう思っています。勝負の世界はね」。原監督はそう言って、悔しさをのみ込んだ。

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2012年6月11日のニュース