松坂4失点で敗戦投手も前向き 課題は試合勘

[ 2012年6月11日 06:00 ]

<レッドソックス・ナショナルズ>一年ぶりのフェンウェイパークのマウンド。投球前のマウンドに上がる前、大きく呼吸を整え、右手で握りこぶしを作りマウンドへ上がる松坂

交流戦 レッドソックス2-4ナショナルズ

(6月9日 ボストン)
 マウンドに上がる直前、松坂はうつむき「きょうからスタートするよ」と自身に語りかけた。午後4時7分、第1球は92マイル(約148キロ)の直球だった。本拠地の大歓声。「この場所に戻ってきたかった。負けてしまいましたけど楽しいと思った」と素直に喜んだ。

 4回は先頭打者に四球を与え、その後にストライクを集めすぎ3安打3失点。「勝負を急いでしまった。戻ってこないと見えてなかったものに気付かされた」。ただ、試合勘の問題だけに悲そう感はない。右肘の位置を高くする投球フォームは形になりつつある。最速94マイル(約151キロ)の直球主体に8奪三振。「左足の上げ方、グラブの位置、右腕の上げ方、股関節の使い方、腰のターン…。パーツごとにつくり上げ、ようやく形になってきた」。この日は前回の3A登板から中3日とあって5イニングで降板した。次回は15日(日本時間16日)の敵地カブス戦。松坂は復帰の1勝と米通算50勝を目指す。

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2012年6月11日のニュース