プロ野球選手会 被災地で球児らと交流

[ 2011年12月4日 17:59 ]

 日本プロ野球選手会は4日、シーズンオフ恒例のファン交流イベント「ベースボール・クリスマス」を、東日本大震災の復興支援を目的に福島県いわき市で開催し、新井貴浩会長(阪神)ら11選手が、同県内の小中学校の野球部など約150チームの子どもたちを含む約5000人と交流した。

 選手会は「FOR OUR KIDS(子どもたちのために)」を合言葉に、キャッチボールやトークショーなどを行った。精力的に動き回った新井会長は「大変な中で子どもたちの笑顔が見られた。けなげに頑張っている姿に心を打たれた」と語った。

 震災後、避難所を転々としたという鶴田直登君(14)は「3月11日のことを思うと、いまプロ野球選手と触れ合っているのが夢のようです」と喜んだ。地元中学校の野球部顧問らでつくる「一球会」の磯崎邦広さん(53)は「現役のプロ選手と会うことで夢と希望を持てる。この子どもたちが将来、復興の担い手になってくれることを願う」と話した。

 選手会はこの日、宮城県と岩手県でも支援活動を行った。井端弘和理事長(中日)は「日本中が元気を取り戻さないといけないし、子どもたちが元気にならないと先がない」と話した。来年以降も被災地での支援活動を検討している。

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2011年12月4日のニュース