駿太来春キャンプ1軍スタート 岡田監督「当然」

[ 2011年10月21日 06:00 ]

 オリックスの岡田彰布監督(53)は20日、来季入団2年目を迎える駿太外野手(18)を来春は1軍キャンプからスタートさせる方針を示した。シーズン終了からわずか2日。早くも来季へ向けて動き出した指揮官が期待の若手を徹底的に英才教育する。

 「当然、1軍のキャンプから参加することになると思う。期待感を込めてな。いろんな意味でチャンスだ」

 駿太はルーキーイヤーの今季は高卒外野手としては1959年の張本勲(東映=現日本ハム)以来、52年ぶりに開幕戦のスタメンに抜てきされた。持ち前の強肩を武器に守備では即戦力として首脳陣も評価。しかし打撃では苦しんだ。30試合に出場して40打数4安打の打率・100。ウエスタン・リーグでも57試合に出場し、打率・221と低迷した。1軍定着へ向けて課題は明確。打撃のレベルアップがあればレギュラーも十分に狙える逸材だ。

 「駿太はこの秋からじゃないかな。ラッキーな面で、外野手にケガ人が多くて、開幕スタメンもあったけど、数字は残せなかった。11月のキャンプからやな、本当の意味で力をつけていくのは」

 シーズン終盤には来季へ向けた貴重な財産も手に入れた。クライマックスシリーズ(CS)進出を狙うチームの1軍戦力として息詰まる舞台も体験。「味わうことのできない本当にいい経験をさせていただいた。これを生かすためにも自分で結果を出すしかないと思っています」と駿太も意欲をみせた。この日はフェニックス・リーグ出場へ向けて宮崎入り。若手中心の教育リーグでもスタメン出場を続けて鍛錬を積む予定だ。背番号8のレギュラー獲りへの挑戦はすでに始まっている。

 ≪岡田監督がT―岡田に4番心得を助言≫岡田監督がT―岡田に4番の心得を助言した。「みんなが認める姿をグラウンドの中だけじゃなく、グラウンドを離れても見せないと」。今季は打撃不振の主砲を2軍に降格させるなど常に厳しく接してきた。シーズン終了の会見でも「(T―岡田へのアドバイスも)ネタ切れや。来年は4番は無理かもな」と突き放したが、厳しい言葉は愛情の裏返し。この日は「ユニホームを脱いでも4番の姿を見せないとアカン。勝負の世界に年齢は関係ない」と来季の成長に期待した。

続きを表示

2011年10月21日のニュース