村田 横浜出る!FA決断「強いチームはいいな」

[ 2011年10月21日 06:00 ]

<神・横>阪神に快勝し、村田(右)は笑顔でナインと握手

セ・リーグ 横浜5-3阪神

(10月20日 甲子園)
 横浜の主砲・村田修一内野手(30)が今オフ、移籍を前提にフリーエージェント(FA)宣言する意向であることが20日、分かった。

 国内FA権を行使せず残留した今季も4年連続最下位に終わった。球団が売却騒動に揺れる中、在京球団を中心に優勝が狙える移籍先を探る。2度の本塁打王を獲得した大砲の決断。複数球団が興味を示す可能性は高い。

 村田は18日の本拠地最終戦で中日の優勝を目の当たりにした後、「強いチームはいいなと思った。このままズルズルと野球人生を終わらせたくない」と話していた。歓喜の胴上げを見せつけられ「勝ちたい」という気持ちが、抑えきれなくなった。今オフのFA権行使は既定路線ではあったが、横浜残留の選択肢は残していた。プロ9年間で249本塁打を放ったが優勝経験はない。決断の直接の理由は優勝を目指せる球団でプレーしたいという願望だった。

 チームは売却騒動の渦中にあり、来季は新球団として出直すことが濃厚だが、それを待たずに心機一転を図ることになった。国内FA権を取得した昨オフは、同僚の内川が権利を行使してソフトバンクへ移籍したことで自らの行使は断念した経緯がある。今季は主将にも就任。この日まで全142試合に4番で先発出場し、18本塁打67打点もチームは9月27日に12球団最速でCS出場が消滅。今月9日には4年連続最下位も決まり、移籍への思いは強くなった。

 ◆村田 修一(むらた・しゅういち)1980年(昭55)12月28日、福岡県生まれの30歳。東福岡では投手として3年時に春夏連続甲子園出場。日大で野手転向し、3年秋に東都シーズン最多タイの8本塁打。大学通算20本塁打(歴代2位タイ)。02年ドラフト自由枠で横浜入団。06年から頭角を現し、07年は全試合4番でスタメン出場。2年連続30本塁打100打点を達成。09、10年は選手会長、今季は主将を務めた。1メートル77、88キロ。右投げ右打ち。

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2011年10月21日のニュース