カージナルス先勝!カムバック賞男が先制打

[ 2011年10月21日 06:00 ]

<カージナルス・レンジャーズ>4回無死二、三塁、バークマンが2点適時打を放つ

ワールドシリーズ第1戦 カージナルス3―2レンジャーズ

(10月19日 セントルイス)
 カムバック賞男の勝負強さは本物だった。4回無死二、三塁。カージナルスは両打ちの5番バークマンが右打席に入ると、左腕ウィルソンのカットボールを逆方向へ。打球は一塁線を抜ける先制の2点適時打。「指名打者のない本拠地では優位に立つことが必要。25人全員の勝利だし、大きな1勝だ」と先勝を喜んだ。

 40本塁打、100打点が当たり前だった大砲も、近年はその打棒にかげりが見えていた。昨シーズン途中に11年間所属したアストロズから移籍したヤンキースでも、不振に終わった。今季は新天地で打率.301、31本塁打、94打点でカムバック賞を受賞。05年のワールドシリーズで井口(現ロッテ)擁するホワイトソックスに4連敗した経験を持つ35歳は「できることをやれば結果はついてくる」と頼もしかった。

 ≪カ軍4連勝の制覇はなし≫本拠地開幕のワールドシリーズで、初戦に勝ったチームは1993年以降、全9チームが世界一になっている。本拠地での初戦に勝っても頂点に立てなかったのは、92年に2勝4敗で敗れたブレーブスまでさかのぼる。近年では04年のレッドソックス、05年のホワイトソックス、07年のレッドソックスが本拠地開幕から4連勝。過去10度も世界一に輝いているカ軍だが、第1戦から4連勝での制覇は一度もなく、球団史上初の快挙に挑む。

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2011年10月21日のニュース