江藤慶大 今年もあと一歩…24年ぶり日本一ならず

[ 2011年6月13日 06:00 ]

<東洋大・慶大>決勝で敗れ、閉会式に臨む慶応大・江藤監督

全日本大学野球選手権決勝 慶大1―3東洋大

(6月12日 神宮)
 慶大は、準決勝で涙をのんだ昨年に続き、今年もあと一歩で24年ぶりの頂点には届かなかった。準決勝では古葉竹識監督との元プロ監督対決を制し、今大会を盛り上げた慶大の江藤省三監督は「どっちに転ぶかはちょっとしたこと。最後は神様が向こうに味方した試合。悔いはない」と振り返った。

 大一番で指揮官が勝負に出た。先発にエース・竹内ではなく、今春リーグ戦では抑えを務めていた福谷を起用。最速155キロを誇る右腕は、前日の東京国際大戦でも3番手として4イニングを投げた。連投のマウンドで初回、味方失策もあり先制点を許したが、2回以降は無失点。しかし10回に力尽きた。139球目の直球を右翼に運ばれサヨナラ負け。「自分の力がなかった…」という福谷に、江藤監督は「9回までと決めていたけれど、俺の方が色気を出して続投させてしまった。彼には悪いことをした」と責任を全て受け入れた。

 悲願の日本一達成は秋までお預けとなった。「もっともっと練習しないと強くならない」。69歳の指揮官の目は力強く前を見据えていた。

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2011年6月13日のニュース