北川千金1号!10年前の興奮再び!

[ 2011年6月13日 06:00 ]

<オ・巨>8回、オリックスの北川は、左越えに勝ち越し2ランを放つ

交流戦 オリックス3-2巨人

(6月13日 京セラD)
 一振りG倒だ!京セラドームに10年前の興奮と感動が甦った。1―1の8回2死二塁。オリックスの北川が、若武者・沢村の146キロを叩き、左翼席へ115メートルの決勝弾を放った。近鉄時代の2001年9月26日のオリックス戦。9回無死満塁、プロ野球史上初の代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打を放った男がこの夜もまた決めて見せた。

 「今季1号?飛ばないボールと言われていたし、打てないかなと思っていた。ホッとしているのと、うれしいのがあります」

 左足を痛めて、キャンプを棒に振った。「キャンプで振り込めなかった」。打率は・254と上がらず、ここ3試合も12打数1安打と不振を極めていた。

 5月で39歳となり経験も重ねた。2ボール1ストライクで、阿部が一呼吸置きマウンドの沢村と言葉を交わした。「一番いいボールで勝負してくる」。3打席3三振の次打者・李承スンヨプとの勝負も考えられたが、北川は真っすぐ勝負を読み、その勝負球をものの見事に仕留めた。「沢村は良かった。100球ぐらいになって球が浮いてきたら、と」。岡田監督の予測も当たった。北川がとらえたのは、121球目だった。

 「きょうはスポーツニュースのはしごです」。笑顔が似合う打のヒーローの声が弾む。6月に入って連敗なし、借金も再び2つまで減らした。「金子で連敗しなかったのは大きい。交流戦は残り少ない。あと4試合、いい形で終われる感じがする」。最高の勝利で指揮官は交流戦での貯金生活を予言した。

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2011年6月13日のニュース