ゲレン監督は選手と衝突…代行は対話路線のメルビン氏

[ 2011年6月11日 06:00 ]

 アスレチックスにとってシーズン途中での解任劇は、1986年のジャッキー・ムーア監督以来25年ぶり。表向きは不振が理由だが真相は少し違った。

 ゲレン監督はデータを重んじ、ビーンGMの意向は全て反映してきた。GMにとっては扱いやすいが、選手との意思疎通は全くとれず、今季も抑えのフエンテスと起用法をめぐってぶつかるなど、起用方針に首をかしげる選手が増えた。同GMは「チームの関心がプレー以外に向かうことを避けた」と説明した。

 07、08年にア軍に在籍していたストリート(現ロッキーズ)からは「話し合いが最悪に苦手。野球人生で会った人の中で最も好きになれない人物」と批判も出た。松井ともグラウンドで立ち話程度。ヤンキース時代は監督室に呼ばれ事前に休養と理由まで伝えられていた時とは対照的。メルビン監督代行の対話路線は、松井にとっても居心地がいいだろう。

 ◆ボブ・メルビン 1961年10月28日、カリフォルニア州生まれの49歳。1981年に捕手としてドラフト1巡目(全体2番目)でタイガースに入団。メジャーでは692試合に出場し、打率・233、35本塁打、212打点。監督としては03~04年はマリナーズで指揮を執り156勝168敗。05~09年はダイヤモンドバックスで監督を務め、07年にはチームを90勝に導き、リーグ最優秀監督に選ばれた。

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2011年6月11日のニュース