由伸、亀井合流も…原監督 坂本&長野“かわいがり”

[ 2011年6月11日 06:00 ]

巨人の(左から)坂本、長野のトレーニングを指導する原監督と江藤コーチ

 残り100試合。巨人がフルメンバーで逆襲を開始する。左肋骨骨折の高橋由、右手薬指を骨折していた亀井が10日、1軍に合流。甲子園室内で行われた練習に参加した。ともに11日に出場選手登録され、オリックス戦(京セラドーム)に先発出場の予定だ。

 すでに故障から復帰した阿部、小笠原を加え、開幕45試合目にしてようやくフルメンバーがそろう。しかし「彼らは出来上がっていると思っている」という原監督の目は、不振の若手メンバーの方を向いていた。高橋由らはベテランで実績も十分。2軍でじっくりと準備をしてきた。だからこそ指揮官は、あえて坂本と長野を熱血指導。「かわいがってあげただけですよ。彼ら(高橋由、亀井)は見てない。調子が上がらない人をやって(指導して)いたからね」と力を込めた。

 約1時間の指導では、背筋やスクワットなど野球に限らない基本的な強化メニューも。最後は自ら打撃投手を務めた。打率・261と不振の坂本と、6月の打率が・269と下降気味の長野。「彼らは本当に(発展)途上ですから」と指揮官は言う。岡崎ヘッドコーチは「戦力的に厚くなるから、違った戦いもできる」としたが、それも全選手が本来の力を発揮しなければ実現しない。そんな意図もあり、将来のチームを背負う2人に時間を割いた。

 借金は3年ぶりの4。フルメンバーの中、若手だからこそ期待される坂本、長野は「頑張ります」と声をそろえた。残り100試合。5ゲーム差の首位・ヤクルト追走がここから始まる。

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