新指揮官の信頼に応えた 松井、逆転口火のタイムリー

[ 2011年6月11日 12:45 ]

ホワイトソックス戦の9回、サイズモアの逆転打で生還したスズキ(8)を笑顔で迎えるアスレチックス・松井(左から2人目)とメルビン監督代行(左端)

アスレチックス7―5ホワイトソックス

 アスレチックスの松井秀喜外野手は10日、シカゴでのホワイトソックス戦に「5番・指名打者」で出場し、6回に右前打、9回には逆転の口火となる中前適時打を放つなど4打数2安打1打点だった。内容は二ゴロ、四球、右前打、空振り三振、中前打(打点1)で打率は2割2分2厘。9回に代走と交代した。チームは7―5で勝ち、連敗を10で止めた。

 3―5の9回2死二塁、松井は相手の抑え右腕サントスの甘いスライダーを見逃さず、中前へ適時打。「最後に甘いスライダーが入ってきたのでラッキーだった。あの後にみんながつないで、素晴らしい攻撃になって良かった。久しぶりに興奮した」。松井の一打が打線に火を付け、この回計4点を奪って逆転。チームは5月29日以来の白星を手にした。

 松井は前日(9日)の4号2ランを含む2安打に続き、4月13日以来となる2試合連続の複数安打。メルビン監督代行は「マツイが大きなヒットで勢いを取り戻してくれた」と絶賛。ゲレン前監督の下で1カ月以上、左腕相手に先発していなかったことに「驚きだ。左腕も苦にしないし、より多くの打数を必要としている」と常時起用を明言した。

 さらに新指揮官は、指名打者制のない敵地での交流戦に向け、今季は一度もない左翼の守備についても「彼が気分良くできるか確かめたい」と前向きだった。(共同)

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2011年6月11日のニュース