イチロー何か変!?4年ぶり3試合連続無安打

[ 2011年6月6日 06:00 ]

<マリナーズ・レイズ>イチローはこの日も無安打に終わった

ア・リーグ マリナーズ2―3レイズ

(6月4日 シアトル)
 マリナーズのイチロー外野手(37)が4日(日本時間5日)のレイズ戦で4打数無安打。07年5月以来の3試合連続無安打となった。年間安打ペースは175本となり、打率も5月以降では自己ワースト更新の・261まで急降下。無安打試合は早くも20試合に達するなど、11年連続200安打を目指すイチローに異変が起きている。試合も2―3で敗れ、首位レンジャーズとは2・5ゲーム差と広がった。
【試合結果】

 何かがかみ合わない。3試合連続無安打は4年ぶり。16打席連続無安打で、その間、四球も1つしかない。イチローに微妙な狂いが生じている。

 エリク・ウェッジ監督は「相手にさすがの投球をされてしまった。こちらは全く手も足も出なかった。お手上げだ」とわずか4安打に終わった打線の低調を嘆く。特にチームを引っ張るはずのイチローから安打が出ない。5月の月間MVPと最優秀新人のダブル受賞を果たした先発右腕ヘリクソンから、初回はチェンジアップをバットの芯で捉えながら投直に。その後は内野ゴロ2本で、2番手ペラルタにも中飛に仕留められた。

 年間安打ペースは175本。まだ慌てる時期ではないが、イチローはかつて200安打の考え方について「1試合1本で162本をベースに考えることもあるし、30~40試合はノーヒットになる可能性があるとする考え方もある」と話したことがある。その意味では、無安打試合は年間55試合ペースで、想定外のことが起きている。

 球をとらえるタイミングが微妙にずれ、安打ゾーンに飛ばす巧みなバットさばきが影を潜める。試合前の打撃練習も思考錯誤を重ね、先週からは、通常のフルスイングではなく、インパクトを重視。体重移動を抑え、球を呼び込む形を繰り返す。感覚的なずれを修正することに腐心している。

 試合に敗れ、首位レンジャーズとは2・5ゲーム差に広がった。「僕が普通になれば、僕が引っ張ることになるわけだしね。もっといいチームになれるってこと」とイチローは語る。本来の姿を取り戻さなければ、チームの浮上は見えない。

 ≪11年連続200安打の条件≫残り104試合で137安打がボーダーライン。1試合平均1・31本ペースで、仮に昨季と同じ680打数と仮定した場合、今後は打率・312以上が必要となる。ただ、イチローのメジャー通算打率は・329で、安打ペースも1試合1・40本と、十分に挽回は可能な数字だ。イチローの3試合連続無安打以上は10度目。自己ワーストは05年の5試合連続で、連続打数無安打は22。

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2011年6月6日のニュース