松坂 手術で胸中告白「野球人生最大のピンチ」

[ 2011年6月6日 06:00 ]

 右肘の腱移植手術を受けることが決まったレッドソックスの松坂が5日(日本時間6日未明)、アスレチックス戦の試合前にクラブハウスで報道陣に対応し、初めてその胸中を明かした。

 「先週、再検査を受けた時、断裂という言葉を言われた。完全に治すには手術しかないとも言われた。覚悟はしていたがショックだった。野球人生最大のピンチだと分かってます」。終始うつむきがちで、慎重に言葉を選びながら話した。

 右肘は予想以上に深刻だった。3日の練習では患部の状態を確認するために約10分間のキャッチボールを行ったが「あの程度で次の日、少し悪くなっていましたし、ダメだと思いました」。現在の成功率は90%前後まで上がってきているものの、完治まで8~12カ月を要する。「(今は)正直不安な気持ちしかないです」と何度も「不安」という言葉を使った。

 手術はロサンゼルス近郊で、肩と肘の権威、ルイス・ヨーカム医師の執刀で行われる。期日は未定。「ヨーカムさんを信じて決断しました。こういう試練を与えてくれた野球の神様に感謝できるようになればいい」。必ず強くなってマウンドに戻る。今はそう願うしかない。

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2011年6月6日のニュース