T―岡田 3打点で打点リーグトップに浮上

[ 2011年6月6日 06:00 ]

<阪神・オリックス>1回1死、一、三塁、T―岡田が右中間に先制3ランを放つ

交流戦 オリックス14-3阪神

(6月5日 甲子園)
 猛牛打線が黒虎に襲いかかった。初回1死一、三塁。オリックスのT―岡田が牙をむいた。先発の久保が投じた16球目。力のない速球をとらえた大飛球はバックスクリーン右に消えた。大観衆のどよめきで甲子園が揺れるほど痛烈な一撃だった。

 「最低でも“外野フライ”という気持ちで打席に入った。しっかりボールをとらえることができた。金子さんの復帰戦、今年最初の日でもありますし、先制することができて良かったです!」

 今季初先発のエース金子千を援護する先制パンチ。5月29日の中日戦(京セラドーム)以来5試合ぶりとなる7号3ランが口火となり、打者一巡11人5安打の猛攻で5得点。序盤の3回までに9点を奪って圧倒した。

 打撃不振で一時はチーム借金も「10」までふくらんだ。岡田監督も「4番が打たんとな」と叱責(しっせき)して4番降格を命じたこともあった。それでも主砲の復調に比例するように打線も覚醒した。今季43試合目にして今季最多の17安打14得点に加えて先発野手全員安打。T―岡田自身も今季3度目の猛打賞でチームを今季初の5連勝へと導いた。

 この日の3打点で打点は両リーグトップの34となり、岡田オリックスもリーグ4位に浮上。借金は「4」まで減った。「(金子千も復帰して)ようやくベストメンバーがそろった。これからや!」。逆襲を宣言した指揮官の号令の下、猛牛軍団が怒濤(どとう)の追い上げを続ける。

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2011年6月6日のニュース