怒る気力もない星野監督…片山誤算“パ最悪タイ”

[ 2011年6月6日 06:00 ]

<ヤクルト・楽天>大量失点に思わず顔を手で覆う星野監督

交流戦 楽天5-13ヤクルト

(6月5日 神宮)
 スタンドからの罵声にも、楽天・星野監督は厳しい表情で無言を貫いた。言い返す言葉すらない。指揮官は報道陣の問い掛けにも無言のまま、クラブハウスに引き揚げた。

 今季初先発した片山が炎上した。4回にパ・リーグワーストタイの1イニング10被安打で10失点。「言い訳にならない…」と肩を落とした。内野手も足を引っ張り、2死から挟殺プレーを失敗。そこからさらに5点を失った。

 打線も拙攻続きだった。「貧打の楽天」が今季初の毎回&最多の18安打。だが同じ安打数のヤクルトに今季ワーストの13失点したのに対し、毎回の14残塁で5得点にとどまった。1点差だった4回まで先頭打者が全て安打で出塁も無得点。致命的なミスもあった。2回無死二塁で草野がストライクゾーンのスライダーにバントを試みて空振り。飛び出した高須が憤死し、田淵ヘッドは「取れるところで取れないとこうなる」と嘆いた。

 試合前にその田淵ヘッドが兼任していた打撃部門を外れ、本西打撃コーチ補佐が打撃コーチとなる人事が発表された。そして迎えた試合は投打にボロボロの大敗を喫し、3連敗で今季ワーストの借金6。「0―1でも負けは負けなので悔しいけど、なかなか切り替えるのは難しい」と松井稼。それほどダメージの大きい試合。この屈辱を今後に生かさなければ、このまま星野楽天は沈んでいく。

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2011年6月6日のニュース