「スナイパー打線」で星野楽天、やっと初勝利

[ 2011年2月26日 06:00 ]

ベンチでにんまりする星野監督

練習試合 楽天8-4韓国ハンファ

(2月25日 宜野座)
 「スナイパー打線」の本領発揮だ。チャンスは3球以内が打線の合言葉。対外試合1敗3分けだった「星野楽天」が、理想の攻撃で初勝利をもぎ取った。

 打線全員がスナイパーと化した。早いカウントから積極的にスイングし、打球が内野手の間を抜けていく。「ああやってファーストストライクから積極的にいくことが非常に大事なんだ」。対外試合4試合で計6得点と沈黙した打線が、初回に打者9人の猛攻。5安打を集中して4点を奪った。星野監督がコミックを大量購入するほど好きな漫画「ゴルゴ13」の狙撃手・デューク東郷のように、甘い球をしっかり仕留めた。

 控え中心のメンバーが、北京五輪や第2回WBCに出場した柳賢振(リュ・ヒョンジン)から安打を重ねたことに大きな価値がある。先頭の聖沢が2球目を中前に運ぶと、その後の4安打もすべて単打。全員が3球以内で結果を出した。3回を投げる予定だった左腕を初回でKO。指揮官は「韓国を代表する投手とは選手は知らなかったんじゃないか。後で教えて自信を持たせないとな」と満足げだった。

 ▼楽天・枡田(2安打1打点の活躍)積極的に打っていくことがチーム方針ですから。甘い球を逃さないことを心がけています。

 ▼楽天・ルイーズ(ともに初球をとらえて2安打)アグレッシブにいこうと打席に立った。

 ◆ゴルゴ13 遠距離からの狙撃を主とする超A級スナイパーの「ゴルゴ13」ことデューク東郷が主人公の長編漫画。超一流の殺し屋で、10数カ国語を操ることができる。「己のルールを厳守すること」と「依頼を完遂すること」だけがすべてで、標的を他人の手で殺された時は報酬を全額返却するなど、己に厳しいプロフェッショナル。一度の依頼で最も多い殺人数は2000人。著者はさいとう・たかを。

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