創部60年…立正大 歓喜の瞬間はすぐそこに

[ 2009年10月16日 06:00 ]

 東都大学野球は3回戦1試合が行われ、立正大が国学院大を4―1で下し、勝ち点を3として首位を守った。この結果、立正大は第5週未消化分となる27日の青学大2回戦に勝てば、創部60年にして悲願の初優勝が決まる。

 快進撃が止まらない。立正大は打線が3回までに3点を奪えば、エース南が好投。理想的な展開で優勝を争う国学院大を下した。49年の創部以来、60年にして初優勝に王手をかけた伊藤監督は「南がよく気持ちを入れて放ってくれた。優勝?チラっとね」。これまでかたくなに「東都は何が起こるか分からない」と言い続けてきた指揮官も本音をもらした。
 今春は最下位。入れ替え戦で1部に踏みとどまった後、選手たちは何度も話し合った。巻き返しへ向け、これまで希薄だった「フォア・ザ・チーム」の意識を全員が強く持った。1回戦の完封から中1日で1失点完投した南は「ベンチやスタンドの全員で戦った結果です」と話した。27日の青学大戦に勝てば悲願の初優勝が決まる。「それまで自分のできることをしっかり準備したい」と話す右腕に胴上げ投手のイメージは出来上がっている。

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2009年10月16日のニュース