慎之助3年連続“セ界一の女房”!

[ 2009年10月16日 06:00 ]

<巨人CS前キャンプ>宮崎入りし地元関係者らの歓迎を受け宿舎へ向かう阿部慎之助

 スポーツニッポン新聞社制定、電池工業会が共催する「2009年度プロ野球最優秀バッテリー賞」の選考委員会が15日、東京・越中島のスポーツニッポン新聞社で開かれた。セ・リーグは巨人のディッキー・ゴンザレス投手(30)―阿部慎之助捕手(30)、パ・リーグは西武の涌井秀章投手(23)―銀仁朗捕手(22)がそれぞれ選ばれた。表彰式は12月5日に東京・有明コロシアムで行われる。

【09優勝パネル


 21日から始まるCS第2ステージを前に、阿部が勲章を手にした。セ・リーグ初となる3年連続の受賞。16日からの宮崎合宿に備え、現地に降り立った主将は喜びを語った。
 「3年連続でこの賞が獲れて光栄です。それだけ投手に勝ちを付けられたことにもなるし、うれしいね」
 今季はWBC出場のためキャンプ中盤からチームを離れたが、開幕から投手陣を引っ張った。若手には積極的にアドバイスを送り、新加入のゴンザレスとは、試合を重ねるごとに息の合ったコンビになった。「まだ完ぺきではないけど“こういう時はこう投げたいのかな”というのが分かってきた」と語った。
 チーム防御率は昨年の3・37から2・94、盗塁阻止率・325はリーグ2位と強肩も健在だった。ワンバウンド投球には体を張り、捕逸は5回だけ。8月からは4年ぶりの一塁守備もこなすなど、記録に残らない部分でもチームに貢献した。
 守備面だけではなく、打撃3部門すべてで昨季を上回った。優勝を決めた9月には、5試合連発を含む12本塁打で5年ぶりの月間MVPも受賞した。「最初は全然ダメだったけど、マジックが出てから自分でもモチベーションを上げていった。(勝負どころの)9月に打てたのは自信になった」と振り返った。
 昨年は右肩の負傷でCSには出場できなかった。それだけに「若い子たちに銀座の(日本一)パレードを経験してもらいたいからね。いつも通り、自分のやることをしっかりやっていきたい」と、今季に懸ける思いは強い。7年前の日本一メンバーは自身と高橋尚、高橋由ら少数になった。3月の世界一に続き、今度は日本一の胴上げまでチームをけん引する。

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2009年10月16日のニュース