パの選考は難航…最後の決め手は盗塁阻止率

[ 2009年10月16日 06:00 ]

バッテリー賞選定に熱弁を展開するスポニチ本紙評論家(左から)東尾氏、張本氏、中畑氏、田淵氏、片岡氏、牛島氏、有藤氏

 【バッテリー賞の選考経過】セは巨人のゴンザレス―阿部、山口―阿部で意見が二分された。有藤氏が「ゴンザレスの貯金13(15勝2敗)はチームへの貢献度大」と主張する一方で、牛島氏は「山口は相当のプレッシャーがかかる場面で投げ続けた」と球団シーズン最多記録となる73試合に登板した中継ぎ左腕を評価。最終的にはゴンザレス―阿部で意見統一された。

 激論となったのがパ。ダルビッシュ―鶴岡、杉内―田上、涌井―銀仁朗の三つ巴となり、田淵氏の「胸突き八丁という言葉があるように、勝負どころの8、9月で踏ん張るのがエース」との指摘で、2度にわたって出場選手登録を外れたダルビッシュが最初に脱落。その後は張本氏が「投手としては涌井だが、バッテリーとして考えるならソフトバンク勢」と熱弁をふるったように、26本塁打、80打点の田上と打率・220の銀仁朗の比較に。挙手による多数決も3対3となり、最後はこの日の選考委員会の司会を買って出た中畑氏に一任され、「投手(涌井)との共同作業である盗塁阻止率(・462)を評価したい。若い銀仁朗の今後の活躍に期待して」と西武勢に決まった。

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2009年10月16日のニュース