「株価みたいな」国学院大「1部」上場

[ 2008年11月11日 06:00 ]

1部復帰を決め1番ポーズをつくる国学院大ナインら

 【国学院大5―2日大】東都大学野球秋季リーグ入れ替え戦2回戦は10日、神宮球場で行われ、2部1位の国学院大が3季ぶりの1部復帰を決めた。延長11回2死一、二塁から原田朋和内野手(1年)の右中間三塁打などで3点を挙げ日大を下した。日大は3季ぶりの2部降格となった。

 延長11回の激闘を制しての1部昇格。歓喜するナインに67歳の竹田監督は目を細めた。「ウチは株価みたいに上下するチーム。まさか3季で昇格できるとは」。無理もない。昨秋2部降格で今春は2部最下位。3部降格の危機を乗り越えての復帰だけに喜びも格別だ。
 「春は2部をなめていた」と竹内主将。指揮官との考え方にもズレを感じたナインは6月、小林学生コーチを中心に4年生で話し合い“積極的な対話”を決めた。「力はある。監督との溝だけが問題だった」と話した小林コーチは、自ら率先してナインの体調や心境を指揮官に伝えた。不安を取り除いたチームはプレーに集中。2部優勝どころか一気の1部復帰に、宮城・東北などで春夏27度の甲子園経験がある名将も「技術ではなく雰囲気なんだ。まだ学ぶことが多い」と苦笑いだ。前回はわずか3季で2部に落ちた。同じ失敗は繰り返さない。一冬を越えた来春。ナインは戦国東都で初の頂点も見据えている。

 <3季ぶり2部降格 日大巻き返し誓う>9回2死二塁から田中の右中間二塁打で延長に持ち込んだが、2番手・服部が11回2死一、二塁から連続三塁打を浴び、3季ぶりの2部降格が決まった。鈴木監督は「球運がなかった。すべて鍛え直します」と来季以降の巻き返しを誓った。

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2008年11月11日のニュース