FA戦線異変あり!阪神 川上獲りに行く!

[ 2008年11月11日 06:00 ]

どこへ行く…川上憲伸

 FA権を取得し、メジャー移籍を目指している中日・川上憲伸投手(33)に対して阪神が争奪戦に参戦することが10日、明らかになった。球団関係者は「国内(移籍の可能性)もあるなら、参戦することになる」と明言。川上のFA宣言を待って獲得に動く方針が球団内で固まった。

 今オフのFA戦略は横浜・三浦、ロッテ・清水を中心に水面下で調査してきた。しかし、清水は残留が濃厚、三浦も熟考中で五分五分という姿勢を崩していない。方針転換せざるを得ない状況下で、新たなターゲットとして浮上したのが川上だ。本人の第1希望はメジャー。レッドソックスなど複数球団が関心を示しているが、米国の金融危機が大リーグ全体にも直撃。今オフは各球団の財布のひもが固くなっている。昨年の黒田(ドジャース)や福留(カブス)のような大型契約は望めず、条件面でも互角に戦える可能性は十分ある。

 沼沢球団本部長は「公示されるまでは何とも言えない」と慎重に話しつつも「FAは重視している」と断言。具体名は伏せたが「(メジャー球団との)マネーゲームはしないけど、チャレンジします。すぐに動く準備はしています」と話した。

 昨オフは福留に初交渉で4年20億円の条件を提示しながら、倍以上の条件を提示していたメジャー球団による争奪戦から早々と撤退を余儀なくされた阪神。しかし、今オフは米国の金融危機も“追い風”に竜のエースに猛アタックをかける。

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2008年11月11日のニュース