オジサン止まらん!高橋 単独トップ6勝目

[ 2008年5月24日 06:00 ]

<オ・広>6イニング1失点と力投を見せた広島先発・高橋

 【広島6-3オリックス】オジサンの勢いは止まらない。広島の39歳左腕・高橋が6回3安打1失点でリーグ単独トップの6勝目。早くも昨季の勝ち星を上回ったベテランは「(ドーム内が)暑くて汗の出方が尋常じゃなかった」と苦笑いしながら「いい勝ち方ができた」と満足そうだった。

 2回に後藤の右翼線適時二塁打で同点に追いつかれるなど序盤は制球に苦しんだが、冷静さは失わなかった。「機動力は野球で重要な部分を占める。注意していかないといけない」。3回2死一塁ではエンドランを掛けられたが、打席のローズにボール球を投げ、一塁走者・カブレラを二塁で刺して立ち直った。3回以降は1安打。5回1死一、三塁では坂口をシンカーで二ゴロ併殺に仕留めるなど130キロ台の直球にシンカー、カーブ、スライダーを織り交ぜて打者を手玉に取った。

 昨季限りで投手陣最年長の佐々岡が引退。エース・黒田もメジャー移籍し、投手陣のリーダーとしての自覚が芽生えた。今季は援護がなく敗れた試合後には「どうやって勝てばいいのか分からない。打撃コーチに聞いてください」と過激発言で投手陣の気持ちを代弁したのもチームを思うがためだ。防御率1・53で勝ち星とリーグ2冠をキープしたが「まだ始まったばかり。シーズンが終わりそうな時にそういう争いができたら最高」と謙虚な姿勢を崩さない。

 チームの連敗を3で止め、交流戦初勝利をもたらした高橋。プロ14年目で再ブレークした“遅咲き”左腕の活躍は上位浮上に不可欠だ。

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2008年5月24日のニュース