3戦連続先頭弾ならずも赤松凄い3ラン!

[ 2008年5月1日 18:22 ]

4回、3試合連続本塁打となる3ランを放ち、コーチに迎えられる広島・赤松

 【広島4―0巨人】広島が快勝。1回には赤松の3戦連続先頭打者ホームランはならなかったが、1点を先制し、4回にはその赤松の3試合連続の3号3ランで加点。ルイスは初完封で4勝目。スライダーが切れ、無四球で6安打に抑えた。巨人は先発の木佐貫が誤算。打線も精彩なく、今季3度目の零敗。

 ≪嫁に“何があったん”って言われます≫乾いた打球音がドームに響き渡ると、赤松の放った打球はあっという間に、広島ファンで埋まる左翼席へ吸い込まれた。「信じられない」と目を白黒させながら、ダイヤモンドを1周したヒーロー。まさかまさかの一発に、迎える広島ベンチも驚きに包まれた。前日まで2試合連続で初回先頭打者本塁打を放っていた1番打者に、またしても一発が出た。
 1―0の4回1死二、三塁で、木佐貫の初球の速球をとらえた会心の3ラン。プロ1号、2号、3号が3試合連続という珍事に、本人も実感がわかない様子。「嫁に“どうしたん、何があったん”って言われますよ」と苦笑いだ。
 立命大から2005年に阪神入り。俊足で鳴らし、赤星の後継者と期待された逸材だ。「名前も赤松だし、赤は大好きな色。赤には縁を感じる」という広島に移籍し、チャンスが到来。思い切りのいい打撃と足で、このままレギュラーに定着しそうな勢いだ。
 ヒーローインタビューで「広島はまだこんなもんじゃない」と言ってのけた25歳。パンチ力を秘めた細身の男が、赤ヘル打線をけん引する。

 ≪打たれる…打てない…笑うしかない原監督≫巨人は2カード連続の負け越しで、広島と入れ替わって5位に転落。木佐貫が4回までに4点を失い、打線もルイスを攻略できず、105球で完封を許した。
 試合後は勝敗に関係なく、着席して記者会見する原監督は「きょうは座るに足らずだな」と自嘲気味に笑顔をのぞかせた。4番・高橋由が打撃不振で、阿部も攻守に精彩を欠いている。打線のてこ入れの可能性を問われた指揮官は、立ったまま「企業秘密」と話して引き揚げた。

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2008年5月1日のニュース