ダル“鬼門”のマリンで初勝利

[ 2008年5月1日 06:00 ]

<ロッテ・日本ハム>千葉マリンで初勝利のダルビッシュ

 【日本ハム6―3ロッテ】7回3失点。並の投手なら及第点だが、日本ハム・ダルビッシュならちょっとした“事件”だ。それでも負けない。鬼門・千葉マリンを突破。今季5勝目を手にした絶対エースは「鬼門?そういうのは何も考えてない。でも、初回からボールをうまくコントロールできなくて…。きょうはすべてがよくなかった」と話した。

 千葉マリンでは過去6試合に投げ0勝3敗、防御率6・15。この日は風速5メートル前後と千葉マリンにしては決して強くはなかったが、中堅方向からの独特の風に序盤から悩まされる。3回まで変化球14球のうち11球がボール球。2回に橋本、5回に福浦と、制球に苦しむ中でいずれも直球を狙い打たれた。1試合2被弾は06年8月19日のロッテ戦以来2年ぶり。その時の球場も千葉マリンだった。2ケタ被安打も2年ぶり3度目。「でも、前の2回ともどうせ負けてるんでしょ?勝てたのが成長だと思いますよ」と笑った。
 負けられない理由があった。前日の練習中に武田勝が打球を左手親指に当てて骨折。登板回避の緊急事態に「中4日でも構いません。僕が投げます」と手を挙げた。結局は当初の予定より1日早く、中5日での先発。「勝さんが一番悔しいはず。僕も気合を入れていった」と首脳陣には完投も直訴したほどだ。
 「正直、開幕戦以外は全部調子が悪い。開幕戦に気合を入れすぎて抜けちゃったのかも…」。防御率(1・07)は1点を上回ってしまったが、それでも5勝負けなしで月間MVPの有力候補。この男、止めるのはやはり容易ではない。

続きを表示

2008年5月1日のニュース