1カ月ぶり先発 憲伸お待たせ今季初勝利

[ 2008年5月1日 23:30 ]

お立ち台で笑顔を見せる今季初勝利の中日・川上(右)と先制打のウッズ

 【中日2―1横浜】中日は6回、ウッズの4号ソロで均衡を破り、中村紀の適時二塁打で加点した。約1カ月ぶりに先発した川上は内外角を丁寧に突き、7回2安打無失点で今季初勝利。岩瀬が10セーブ目。横浜は反撃も一歩及ばず、またも連勝を逃した。

 ≪「久しぶりのような気が…」≫口を真一文字に結んで戦況を見つめていた川上が、勝利のハイタッチに加わってようやく表情を緩めた。「かなり久しぶりのような気がします」。エースとしては遅すぎる初勝利を、そう表現した。
 4月3日以来の先発登板。若手が活躍する中で出遅れ、プライドがうずいていたに違いないが「気持ちを抑えて投げた」と捕手のミットだけを見据えた。低めへの直球と微妙に揺れ動くカットボールで打者を手玉に取り、7回を投げて外野に打球が飛んだのは3度だけ。2安打に封じ、責任を果たした。
 今季は開幕戦で9回2失点と力投しながら引き分け、続く巨人戦では3者連続本塁打を浴びて敗戦。軽度の故障が理由とみられる登録抹消から再登録された後も中継ぎ登板で失点を重ね、実に7年ぶりに4月を未勝利で終えた。
 「中継ぎ陣の姿を感じながらマウンドに立った。全員で戦って勝てた素晴らしい1勝」。期待と責任を十分に感じているからこそ出た言葉。チームに迷惑をかけた分、自分勝手な喜びは胸に押し込んだ。

 ≪マシンガンはサビついたのか…≫横浜は8回1死満塁から村田の犠飛による1点どまり。9回は2死満塁として岩瀬を苦しめたが、あと1本が出なかった。
 終盤の粘りを逆転に結びつけられず、連勝を逃した。相変わらず勝負どころで適時打が出ない打線に、大矢監督は「チームに勢いがついてくると得点できるが、残念ながら勢いが来ていない」と肩を落とした。

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2008年5月1日のニュース